暮らしの顛末(くまくまコアラ)

50代サラリーマン、趣味は1人旅、バイクツーリング、写真撮影、温泉、銭湯巡り。 古い町並みが好きで歴史を感じる関西の各所をブログで紹介しています Canon EOS RとRICOH GR IIIを愛用して観光地巡りやら旅行、アウトドアで風景写真やらを撮っているミニマリストのブログ。 愛車は1号機DAHONのRoute。2号機Kawasaki Versys-X250。3号機TOYOTA のプリウス

大阪の怪しいスポット。廃墟、石仏、祠、古墳、朝鮮寺が混在する岩屋弁財天奥之院

さてさて、今日は大阪のとある場所に来てます。
無数の石仏、コリアン寺院の滝行場、古墳の祠、廃墟が混在している場所。

由緒ある神社の裏山へと続く道。

 

ほとんど人が入ってこない場所なので、倒木などで道が荒れており、蜘蛛の巣だらけ。
山道の脇には無数の石仏が並んでいる。

新四国八十八ヶ所と呼ばれ、昔の人は四国のお遍路巡りをするのも、ある意味命がけの旅であったことから、四国八十八ヶ所を石仏に模して、このようなミニ巡礼コースを作った。

今となってはお参りする人もなく、茶碗や線香立てのようなものが散乱している。

 

しばらく歩くと廃墟が見えてきた。
ここまでの道は比較的歩きやすい。

 

完全に壁が崩壊し、家屋の中が丸見え。
祭壇が見えるが、これは何かの宗教施設の道場とかであったのか。
それとも社務所のようなものであったのか。
情報がなく、この廃屋が存在した理由が気になるところ。

 

この文字はなんと書いてあるのだろうか。

 

廃墟を超えてしばらく石像が並ぶ道を進む。
この辺りから道が複雑に分かれる。
狭いエリアで上へと登る石階段があったりとルートが複数ある。

 

こちらは不動明王の石仏。

 

少し進むと大きな鳥居が見えてくる。
ちなみにこの脇に朝鮮寺の滝行場跡があるのだが、写真を撮るのを忘れた。

 

白長大神と書いてある。
なんか色んな神様が混在している感じ。

 

こちらはお光大明神と書いてある。
お光大明神とは、一般的にお稲荷さんのことのようだ。

紙垂(しで)が真っ白く、真新しそうだったのでよくよく見てみると、プラスチックで出来ているようだった。

また、鳥居の脇に置いてあるほうきや塵取りなど、それほど長年の劣化が見られないことから、定期的な清掃管理がなされているように思う。

 

下に見えるは井戸であろうか。



さらに進むと見えてきたのが横穴式古墳を利用した祠。

 

祠の中に入る勇気はないが、覗いてみるとやはり祭壇があり、弘法大師なのか何かわらなぬが仏像が祀られている。

横穴式古墳を利用した祠は生駒山系ではよく見られる。
ここまで歩いてみて、近年は管理はほとんどされていない印象。

 

ここから先へ山を登ると山頂付近にもう一つ立派な横穴式古墳を利用した祠があるようだが、草木が生い茂っており、ここから先へと行くのをやめた。

山道の両脇の石柱には「布施市 白長会 山形完照」と書かれている。

布施市とは昭和42年に東大阪市に合併される前の布施市のことであろう。
白長会とはなんぞや。
調べても埼玉の医療法人ぐらいしか情報がなかった。

 

江戸末期から大正・昭和初期まで大阪商人の間で商売繁盛の弁天さん参りが流行ったそうで、ここ岩屋弁財天も昔はそのような参拝客が足を運んだのだろう。

いつのまにか信仰の地、祈りの場所として弁財天だけでなく、いろんな信仰が集まって来たのかもしれない。

大阪の生駒山系には朝鮮寺と呼ばれる寺が存在し、シャーマニズムと仏教が混在した宗派のお寺が点在する。

そのほとんどは廃墟化しているが、今でも「クッ」の声が聞こえるという。
「クッ」とは、韓国のシャーマン(巫堂)が行う儀式の事である。

 

ちなみにこの写真を古いフィルム風にするとこうなる

ってことで今日はこれまで。
ではでは。

 

 

廃墟巡礼

廃墟巡礼

  • 水沢芽瑠
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