さてさて、今日は大阪から車で約3時間30分。
山深い熊野の秘湯、湯ノ口温泉へ。
国道168号線をただただひたすらに突き進む。
十津川村の温泉からさらに50㎞も先へ。
熊野本宮を超え、国号169号線。
奈良県と和歌山県、三重県との県境を行ったり来たり。
カーナビが
「和歌山県に入りました。」とのアナウンスがあったかと思えば、またすぐに
「奈良県に入りました。」とアナウンスがあったり、はたまた
「三重県に入りました。」
と県境を何度も入ったり出たりとせわしない道のり。
紀州鉱山のトロッコに乗る
長時間ドライブの末、ようやく湯ノ口温泉の駐車場にたどり着いた。
とりあえず湯ノ口温泉の駐車場に車を停める。
が、温泉への入浴は後回し。
まずはトロッコに乗るためトロッコの駅へと向かう。
湯ノ口温泉の駐車場から歩いて3分程度。
この先に見えるのがトロッコの駅。
こちらがトロッコ。
湯ノ口温泉駅です。
このトロッコは湯ノ口温泉と入鹿温泉間1kmを約10分程度で往来し、泉質の違う二つの温泉が楽しめるのです。
トロッコの時刻表。
1時間30分程度の間隔で運行されています。
湯ノ口温泉駅を15時40分に出発するトロッコに乗り、16時に瀞流荘駅を出発する便で再び湯ノ口温泉駅へと戻って来る。
こちらはトロッコの運転席。
こちらが客席。
かなり狭いです。
ちなみに湯ノ口温泉の入浴料と温泉トロッコ往復券で大人一人1400円。
この鉱山、紀州鉱山と言われ、紀州町の地下には金・銀・銅などの豊かな鉱脈が存在しており、その歴史は1200年以上も昔の奈良時代から始まる。
東大寺の大仏を作る際には鋳造に使用するこの鉱山で採取された銅が使われたと伝えられている。
昭和37年には産銅量が3015tとなり、従業員数は862人日本において国内6、7位を占める鉱山となったのだとか。
さて、動き出したトロッコ。
その景観はほとんどがトンネルの中。
それにしても振動が激しい。
レールの段差がダイレクトにお尻に伝わる。
昔の炭鉱夫はこのような状況で地下深くまで運ばれていたのだな。
そんな体験が出来るのも面白い。
あっという間に瀞流荘駅に到着。
この日乗車していたのは約15名ほど。
10分ほど待って再び同じトロッコに乗って湯ノ口温泉へと戻る。
トロッコだけではなく、レールマウンテンバイクで鉱山のトンネルを抜けるアクティビティもあったりします。
この日は1組の家族連れがチャレンジをしていました。
こちらはトロッコの瀞流荘駅。
湯ノ口温泉駅よりもこちらの駅の方が立派ですね。
瀞流荘駅の駐車場は結構ガラガラの状態。
湯ノ口温泉で貸切温泉を堪能する
さて、トロッコを満喫した後はいよいよ湯ノ口温泉へ。
川に排出される水から湯気が立っている。
こちらが源泉掛け流し湯元山荘湯ノ口温泉。
ほんのりと硫黄の香りが漂う。
入浴料とは別に1080円支払うと貸切風呂に入れるのがとても良い。
家族やカップルにはこちらがおススメ。
貸切風呂なのに男?
なぜに・・・
お店の人に尋ねてみるとどうやら三重県では混浴風呂が条例で禁止されているのだとか。
なので形式上このような札を備え付けているのとの事。
貸切風呂の脱衣所はこんな感じ。
かなり綺麗ですね。
貸切風呂の湯舟はこんな感じ。
結構広く4~5人は十分には入れるかな。
温泉の外では硫黄らしい香りがしていたのだけれど、いざ湯舟につかるとほとんど無臭。
泉質はナトリウム・カルシウム一塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)との事。
微黄色澄明で、弱塩苦味を有し、無臭なのだとか。
温泉の温度は44.7℃。
お湯の感じはサラサラとしており、透明度が高い。
これで入浴料540円ってかなりリーズナブルだわ。
ちなにみこの日は小人の入浴料が無料の日だった。
こちらは温泉施設の売店で売られていたトロッコTシャツ。
ちなみに湯ノ口温泉事態にはご飯を頂けるような食事処はありませんので。
湯ノ口温泉近くには天下の名勝「瀞峡の川船めぐり」や日本の棚田百選「丸山千枚田」などがあり、観光スポットも豊富。
大阪からだと3時間半とそれなりに時間がかかるけど、山奥の大自然でしか味わえない風情のある場所です。
何か皆様のレジャーの参考になれればと。
ではでは。