暮らしの顛末(くまくまコアラ)

50代サラリーマン、趣味は1人旅、バイクツーリング、写真撮影、温泉、銭湯巡り。 古い町並みが好きで歴史を感じる関西の各所をブログで紹介しています Canon EOS RとRICOH GR IIIを愛用して観光地巡りやら旅行、アウトドアで風景写真やらを撮っているミニマリストのブログ。 愛車は1号機DAHONのRoute。2号機Kawasaki Versys-X250。3号機TOYOTA のプリウス

白洲正子(著)「かくれ里」読了。すっかり影響を受けてしまったおススメ本。

かくれ里

 

いやいやすっかり影響を受けてしまった。

 

以前に「林修のニッポンドリル【知らないアナタは損!全国ご利益神社SP】」というテレビ番組にて林修氏は十一面観音立像に対してかなりの想い入れがあるらしく、十一面観音の魅力が詰まった書籍として白洲正子(著)の「十一面観音巡礼」という本を熱く推薦されていた。

 

また、古寺巡りも好きなのだろう、亀井 勝一郎 (著)「大和古寺風物誌 」という本も推薦をされていた。

 

本を推薦するコーナーではないのに、わざわざ紹介するぐらいなのだからさぞかし影響を受けているのだろうなぁと・・・

 

私的に非常に気になっていた本であり、作家である。

 

で、その白洲正子氏の「かくれ里」を読了。

 

奈良、京都、滋賀の里山の寺や山寺を訪問するエッセイなのだが、概ね一般的に誰も観光などでは訪れないであろう寺を訪ね、仏像や面といった宝物の歴史・民芸文化を彼女なりの解釈で紐解いていくというもの。

 

何が面白いのかというと、関西で低山登山を楽しんでいる人にはなじみの深い山々が数多く出てくる。

 

吉野・葛城・伊賀・近江・美濃。

 

そこに、白洲正子さんの日本芸能や和歌の知識も交え、かつて古の人が山の景色を眺めて詠んだ歌などが紹介されている。

 

山々の歴史的背景や地質などにも考察を深め、学術者や研究者的に論ずるものではなく、自分らしく情緒を楽しむ解釈なので非常にロマン的なのである。


いやいや名の知れない神社や寺に対してこれほど豊かに文章が書けるなんて本当にすごい。

 

1971年に出版されたものなのでもう50年も前のもの。
当時、彼女が巡った景色やお寺が現状ではどのようになっているのかが気になる。

 

同じ景色なのであろうか。
そんな事を考えてまた旅がしたくなるもの。

 

ブログを書くにあたり、ネットでいろいろ調べてみたらこんなサイトを発見した。

 

かくれ里

kakurezato.nara-kankou.or.jp

 

やはり「かくれ里」を読むと、白洲正子氏の足跡を辿って旅をしたくなるのだ。
まさかこんなサイトがあろうとは・・・

 

影響を受けたというものの、そうそう文章はうまくならない。
私のこんな稚拙な読書感想文であることが恥ずかしいのだが、致し方がない。

私も寺社仏閣などを訪ねてはブログを書いている訳だが、
いずれは彼女までとは言わないが、それなりに豊かな知識で考察したものに出来ればと思う。


そんな今日この頃です。

ではでは。