暮らしの顛末(くまくまコアラ)

50代サラリーマン、趣味は1人旅、バイクツーリング、写真撮影、温泉、銭湯巡り。 古い町並みが好きで歴史を感じる関西の各所をブログで紹介しています Canon EOS RとRICOH GR IIIを愛用して観光地巡りやら旅行、アウトドアで風景写真やらを撮っているミニマリストのブログ。 愛車は1号機DAHONのRoute。2号機Kawasaki Versys-X250。3号機TOYOTA のプリウス

奈良県の紅葉スポットで出会ったおばあちゃんカメラマンの撮影熱量にびっくりした。そしてちょっと考えさせられたって話。

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さて、先日奈良県の有名紅葉スポット、談山神社のライトアップを夫婦で見に行った際の出来事。

十三重塔前で写真愛好家が密集してとっかえひっかえ場所取りという状況。
「ちょっとすみません!」とカメラを手にしたおばあちゃん。
どうやらおばあちゃん一人で来ているもよう。

「写真が全部青く写るんですけど、何か設定がおかしいですかね。同じようなカメラを持ってたので、何が原因か分かるようなら教えていただけますか?」とおばあちゃん。

持っているカメラはcanonの5Dだったと思う。(液晶モニターしか見なかったのでさだかでないのだが・・・)

液晶モニターで画像を確認すると確かに青転びしている。
ということはホワイトバランスがおかしい。

で、設定を見てみると・・・
白熱電球に設定がされている。

「おばあちゃん、これホワイトバランスが白熱電球に設定されたままやわ」というと。

「コロナで久しぶりにカメラ触ったから、操作方法をすっかり忘れてしまって・・・」とおばあちゃん。

ははん、おばあちゃんはこんないいカメラなのにあまりカメラを触らないのかぁ
もしかしておじいちゃんのおさがりカメラだったりするのかぁ。
なんて勝手に思っちゃったりして。

「おばあちゃん、ホワイトバランスを「オート」か「くもり」に設定したら大丈夫。どっちに設定します?」ってたずねると・・・

「オートはイヤやわぁ~」とおばあちゃん。

え!そうなの。意外だ。オートで撮影している人がホワイトバランスの設定方法を忘れるなんて。
意外すぎて、改めてこのおばあちゃんが持っている一眼レフの重さに気が付いた。

「おばあちゃん、こんな重たいカメラで大変なんじゃないですか?」と私。

「せやねん。新しいカメラが欲しいけど、もう今更やからねぇ。」とおばあちゃん。

おばあちゃんはお礼を言って私はその場を立ち去った。

しばらく、観光気分でブラブラと境内を歩き、再び十三重塔に戻ってみると。

「ちょっと、あれ、あれ見てみて。」と家内。
家内の視線の先を見てみると・・・

なんと先ほどのおばあちゃん。
写真愛好家が入れ替わり立ち替わり撮影している中、一人階段に仰向けに寝そべって撮影をしているではないか・・・

おばあちゃん、ちょっと周りの写真愛好家もビックリしているよ。
誰もそこまでしている人いないんだけど・・・

その熱量あっぱれだわ。
このおばあちゃんは只者ではないのかもしれん。

みんな階段の上から撮影をしているので、階段の上は多少密集している。
が、階段自体は人がそれほどいないので、階段に寝そべったとしてもそれほど迷惑という感じではない。

が、自分にそれをするほどの撮影熱量があるのかというと恥ずかしさの方が勝ってしまう。

ちょっとやっぱり、このおばあちゃん見た目と違って意外過ぎるなぁ。

カメラ撮影事態は好きなんだけど、細かな技術的な話は苦手という私。
機材のうんちくとかあまりよく知らいないし、カメラ機種もあまり詳しくない。

だが、それなりの行動力でカバーするぜ!っていうタイプなのだと思うのだけれど。
このおばあちゃんの撮影熱量にここ数日もやもやしているわけだ。

私は写真にかける時間、お金、身体的エネルギーが撮影熱量にマッチしているのだろうか。

まぁそんなことを思う今日この頃です。
ではでは。