湯の峰温泉までの道のり
さてさて、台風15号が足早に過ぎ去った西日本。
シルバーウィーク後半は何とか台風一過の晴天となり、あきらめかけていたバイクツーリングでしたが、急遽予定変更で和歌山県の秘湯「湯の峰温泉」まで行こうかと・・・
見てよこの空の青さ。
台風続きの1週間でしたが、今日は久しぶりの快晴。
こちらは奈良県御所市伏見の彼岸花撮影スポット。
ため池の周りを赤い彼岸花が囲む光景が人気の場所なんですが今年の彼岸花はいまいち密集度が物足らない感じ。
国号168号線で熊野へと向かう。
こちらは道の駅「吉野路 大塔」にて。
久しぶりの連休の晴れ間とあってバイク乗りの数も多いですなぁ。
快適なバイク旅。
ようやく道の駅「十津川郷」まで。
私はソロツーリングなんですが、大体みんな同じようなペースで同じ道の駅で休憩するので、「あら。またこのバイク停まってるわぁ~。」って感じでちょっと顔見知りになったりするのがバイクツーリングあるあるですなぁ。
で、ようやく熊野本宮まで。
いつ見ても田園風景にポツンと立つ日本一の大きい鳥居の景観が美しい。
しかし何故社殿もないのにこんな場所にこれほどデカい鳥居が立っているのかというと・・・
実はそもそも熊野本宮大社はこの鳥居の場所にあったんだな。
だがこの場所は、熊野川と音無川の中州であり、1889(明治22)年に起きた大洪水によって社殿の多くが流れてしまうということがあり、熊野本宮大社は今の高台へと移されたそうだ。
ちなみにこの鳥居は日本一大きな鳥居として平成12年にJFEエンジニアリングによって熊野本宮大社の旧社地、大斎原(おおゆのはら)に建設されたんだと。
湯の峰温泉でくすり湯に浸かって温泉たまごを堪能する
さてさて、家を出て4時間近く。
ようやく和歌山県にある日本最古の温泉「湯の峰温泉」へと到着。
駐車場にバイクを停め、ヘルメットを脱ぐと早速硫黄の香りが漂う。
湯の峰温泉に来るのは3度目。
ここは昭和の湯治湯の雰囲気が今でも残っていて好きな場所なんですよね~。
有名な温泉地のように旅館やホテルが立ち並ぶという場所ではなく、温泉地のエリアはすごく狭いんですが、なんか味わい深い情景が凝縮されてるんですよね~。
いや~この秘境温泉らしい風情ある景色。
たまらんですな~。
数件ある旅館の佇まいも味わいぶかい。
まさに湯治場の旅館という雰囲気で歴史を感じますな~。
湯の峰温泉は成務天皇の御代(西暦23年)に発見された日本最古の温泉です。
熊野詣の湯垢場(ゆごり)として広く世に知られ奈良・平安の昔より、奥熊野の「薬湯」として名高い温泉です。
湯の峰温泉の中央に位置する「湯筒」は90度の白噴泉が私たちに恵を与えてくれています。
また湯の峰温泉は「子宝の湯」ともいわれ、多くの方がこの温泉に入って子宝を授かっています。
湯の峰温泉が発見されたのが西暦2桁の時代とはすごいですね。
こちらが湯の峰温泉の公衆浴場。
数年前にリニューアルされて新しくなった浴場。
ちなみに湯の峰温泉の源泉は約90度の高温の温泉なので、温泉の湯でゆで卵やサツマイモ、トウモロコシなどを茹でることができる。
で、湯の峰温泉といえば、このつぼ湯。
一日に七回湯の色が変わると言われており、天然の岩の湯舟は2~3人しか入れないので30分の完全交代制で家族、グループだけで入ることができる世界遺産に認定されたお湯なんですな。
さてさて、そのつぼ湯ですが、現在待ち時間は90分とのこと。
過去2回来た時も待ち時間90分だったのでこれは折り込み済みなんですな。
そして90分も待てない私はひっそりとくすり湯に入るのが湯の峰温泉の過ごし方なんですな。
相も変わらずややこしいメニューの湯治券売機。
くすり湯は600円。
売店のおじさんに「今、くすり湯は空いてますかね?くすり湯の湯舟は狭いから。」
って尋ねると、「多分、誰も入ってないじゃないかな。多くのお客さんから風呂をリニューアルしてさらに湯舟が狭くなったって言われてね。」
「私に言われてもって感じですよ。」
なんて愚痴ってられました。
そりゃそうだわな。売店のおじさんに言われてもね・・・
ではくすり湯へ。
お風呂がリニューアルされてから入るの初めてなんだな。
なんかめっちゃきれいになっとるぞ。
こちらが脱衣所。
一応効能とか書いてあったので掲載しておく。
くすり湯は源泉かけ流し、加水などもしていない、加温もなし、もちろん入浴剤もない。
消毒だけしているという温泉。
では、ひと風呂いただくとするかな。
ちなみにくすり湯では石鹸の使用は禁止となっている。
温泉の色は少し白濁した感じ、硫黄の香りがとてもいい。
お湯加減はかなりの高め。
お湯はツルツルとしてさっぱり感がある。
個人的にはリニューアルする前のほの暗い湯舟のほうが好みではあったんだが・・・
湯の泉質には変わりがない。
湯舟の温度計を見ると湯の温度は43度だった。
この温度がまた身が引き締まっていい感じ。
誰もいないのでちょっとGRⅢで自撮りして遊んでみた。
いや~ほんと体の芯から温まるくすり湯だな。
で、のぼせない内にお風呂を上がって、しばし周辺を散策。
大衆浴場近くにある茶屋。
前回来たときはこの茶屋でうどんを頂いたのだが・・・
前回は気づかなかったのだが、卵も売っているのね。
生たまご2個で100円。
よし、これを買って温泉でゆで卵を作ろうかな。
生たまごを購入。
ゆで卵の塩も付けてくれるし、カラ入れようのビニールも頂けた。
で、こちらが源泉でゆで卵が出来るという場所。
いろいろな食材が源泉につけてあるなぁ~。
源泉を取り囲む木枠に釘が打ってあり、そこにビニール紐をひっかけて卵を源泉につけるという感じなんだな。
いいあんばいにゆで卵になるには12分、源泉につけるのだとか。
さてさて、ゆで卵が出来るまで、しばし周囲を撮影。
いやいやほんといい雰囲気の温泉地ですな。
12分経ったので卵を湯からあげてみる。
カラをむこうにも熱すぎて大変だわ。
しばらく卵を冷やして、温泉でゆでたゆで卵を頂く。
いい茹で具合だ。
温泉で茹でたゆで卵の味はまた格別なもんですな。
熊野本宮大社詣
さてさて、帰りはせっかくここまで来たので熊野本宮大社詣です。
今はまだ入国規制があったりしますが、熊野では海外の観光客がチラホラと。
狛犬のマスクに八咫烏のマークが添えられててなんとなくカッコいい。
手水場にあった八咫烏。
もちろん足が三本あるんだな。
こちらは熊野本宮大社内になる八咫ポスト。
出発の地より心を込めてという意味があるそうな。
八咫烏もマスクしてるし。
ちなみに熊野本宮大社内は撮影禁止。
SNSへの投稿も、ブログにアップすることも禁止されているので、ここから先は想像でお願いします。
でもこういうご時世なので、この注意書きに気が付かないはスマホでバンバン撮影をしている人もいらっしゃいますけどね。
さてさて、吉野、熊野、紀州山系では台風15号で溜まった雨量を放出すべく、上流のダムでは大規模な放流が行われています。
たくさんのダムが放流を始めているので、普段は美しい水の色もご覧のとおり。
かなり濁った水になってましたよ。
ってことで今日はこれまで。
ではでは。