さてさて、今日は峠の食堂の話。
昔は峠、峠に個人商店の食堂があったものだが、最近は目にする機会がずいぶんと減った。
峠の食堂はトラックドライバーや工事関係者などで賑わったものだが、時代とともに生活スタイルが変貌、また店主の高齢化などで全国各地の峠の食堂が減っていった。
ここ奈良の十津川村に今でもこれぞ峠の食堂というお店が残っている。
それが国道168号線沿い十津川村川津にある丸新食堂。
峠の集落の中に個人商店の食堂があるというケースは多いと思うが、この丸新食堂は集落のない峠道にポツンと一軒といった具合だ。
まさに峠の食堂。
お店の前を通るたびに気にはなっていたのだが、少々入るのに気構える感じがあって・・・
で、今日はお店の前に沢山車が停まっていたのでちょっとよってみるかなぁと。
お店の中に入ると4人掛けのテーブルが4つ。
さっぱりと整えられている店内。
お客さんはというと、村役人っぽい2人組と近くで測量でもしていたのだろうかという作業着の2人組がいた。
お店の真ん中にドでかいストーブが焚かれているのがありがたい。
テーブルにメニュー表はなく、壁にメニューと価格が張られているタイプ。
これぞザ・食堂だわ。
メニューが豊富なところも個人商店ならでは。
焼肉定食、丼、うどん、カレー、焼き飯、焼きそば、中華そば、野菜炒めなどなど。
店主のご夫婦もいい感じ。
何を注文しようかな。
前のテーブルでは焼肉定食かぁ。
こっちは焼きそばを食べてるなぁ。
なんて辺りを見渡す。
で、注文したのは親子丼。
大きな鶏肉で食べ応えありですな。
つゆだくでこれぞ親子丼という安定のお味。
めちゃめちゃ美味いぞ。
やはりこういう老舗の店主は作り慣れしてるんだろうな。
なか卯のCMでいい親子丼はふるわせてください。
などと言っているが、いい親子丼はふるわせなくても見たら分かる。
見たら分かるいい親子丼や。
やはり今でも残る峠の食堂は残っている理由があるってもんなんだな。
これはまた利用したいと思うわな。
ってことで今日はこれまで。
ではでは。