さて、さて、今日は奈良市にある霊山寺(りょうせんじ)へ。
霊山寺(りゅうせんじ)の駐車場は観光バスが何台でも停めれるであろうほど広い。
だがご覧の通り駐車場はガラガラ。
実はこのお寺の存在を最近知ったのである。
夜な夜なビールを飲みながらどこか面白いスポットはないだろうかとGooglemapを眺めていた私。
富雄にこんな大きなお寺があったとは・・・
自宅から車で1時間で行ける場所なのに・・・
全く知らなかった。
という事でさっそくやって来たわけである。
入山料は500円。
ちなみにこの寺の中には薬師湯という薬草風呂があり、そちらの入浴料は別途500円。
朝の9時30分だからか参拝客は誰もいない。
ほほう、奈良県富雄にこんな場所があったとは・・・
ずいぶんと綺麗に手入れがされた植栽と北山台杉が植えられた参道。
まるで日本庭園を彷彿とする佇まい。
それにお寺なのに鳥居?
何故かというと霊山寺には弘法大師がお祀りになられた大辨才天がおられるからなのだとか。
これだけ綺麗にお寺を維持するにはさぞお金がかかるだろうに。
罰当たりながらその財源はどこから?
と気になってしまう。
マップを見るとこれほどのお堂や建物があるとは・・・
そして一番下にあるゴルフ練習場って?
ここ霊山寺(りょうせんじ)がある奈良市の富雄の里は、古事記では登美(とみ)の地とあり、遣隋使で有名な小野妹子の小野家の領地であった。
小野妹子の息子である右大臣小野富人(おののとびと)は大海人皇子が起こした壬申の乱に関わった罪で登美山に閑居を命じられた。
その後、熊野本宮を訪ねた際、薬師如来(熊野速玉大神の本地仏)が夢枕にあらわれて『薬湯を作り、病人をたすけよ』とのお告げがあり、この地に薬草湯屋を建て、庶民の病を治したそうな。
そのような由来でここ霊山寺(りょうせんじ)には薬師湯殿があり、この薬草風呂に500円で入浴できるのだそう。
ところで小野妹子の息子である右大臣小野富人(おののとびと)って誰?
ネットで調べてみても霊山寺(りょうせんじ)に関する情報しか得られず。
ウィキペデイアの右大臣一覧を調べてもの名は存在せず。
いったいこの情報の出どころはどこなんだ。
遣隋使として小野妹子は小野家を歴史に名を遺したが、右大臣になるほどの家柄ではなかったそうだ。
はやり情報の出どころが気になるところ。
右大臣小野富人(おののとびと)って誰よ。
今流行りのChatGPTに尋ねたところ。
右大臣小野富人は、平安時代初期の貴族・政治家であり、桓武天皇や淳和天皇の治世に活躍しました。彼は、藤原氏の有力な支族である小野氏の出身で、父は大伴旅人、母は藤原冬嗣の娘でした。
小野富人は、律令制度の下で法曹官僚の一員として出世し、中納言、右大臣などの要職を歴任しました。また、文学や音楽にも精通しており、『万葉集』や『古今和歌集』にも作品が収録されています。
彼は、天平勝宝の変や奈良時代末期の藤原氏の台頭期に活躍し、その政治手腕や文化的功績は高く評価されています。
ほんまかいなあ!
さてさて、薬師湯の由来の情報が気になりますが、新緑が美しく、都心部でありながら鳥のさえずりも楽しめる静かないい場所です。
新緑の撮影をしているとお坊さんが私に近づいてきて、マップを広げてこの辺りのシャガの花が今見頃ですよ。
とわざわざ教えてくれた。
確かにシャガの花は陰影のある湿地に自生しているのでなんとも趣のある花なんだな。
いや~新緑が美しい季節ですな~。
苔も青々と茂り緑が美しい。
いろいろなお堂を巡っていると教祖像とだけ書かれた像が・・・
この方が誰なのか気になってネットで調べたら、先代住職の奥さんでかなりの霊力を持ったシャーマンであったそうな。
家相、地相をみたり、株、経営などのアドバイスもしたりでこの教祖の助言でたいそう儲かった方からのお布施が集まったそうな。
この近くの生駒山は霊山としてその昔は様々な新興宗教の施設が沢山あった。
また、この霊山寺の近くには奈良県の屈指の心霊スポット「白高大神」があり、そこは昭和初期には優れたシャーマンとして一世を風靡した巫女中井シゲノの玉姫教会の聖地である。
なんだかこの地の地場がシャーマンとしての力を開放するのか、それとも優れたシャーマンがこの地に導かれるか、なんともそのような言われが多い場所でもある。
そしてこちらが霊山寺の本堂。
都心にある寺なのだが山寺らしい風情がある景色もある。
そしてこちらがなんでお寺の中にゴルフ練習所?
という場所。
ほんとうにお寺の中にゴルフ練習所があったんだ。
残念ながらこちらのゴルフ練習所は令和2年12月20日に営業を終了したようだ。
そのゴルフ練習所のすぐ横に重要文化財の三重塔が建っている。
なんともこんな位置関係な場所はこれまで見たことがない。
杉林の向かいには近代的な建物が・・・
金殿白金殿といい、中には世界でも珍しプラチナのお堂があるのだそうだ。
お寺の中には食事処もあるんだけどこれが結構広くて立派な食事処。
失礼ながら私が知らないだけでそれほどの集客力があるお寺なのだろうか。
そう思ってしまった。
なんかパラレルワールドに来てしまった気分。
お土産などもあったりする。
さてさて、霊山寺を参拝した後は霊山寺より車で約20分の場所。
味噌ラーメンで有名な古民家らーめん春友流へ。
奈良に古民家の食事処は多々あるが、古民家で美味しい味噌ラーメンがいただけるのは奈良でも珍しい。
玄関を入るとまさに住宅。
こんな雰囲気だからてっきりテーブルでの注文かと思いきや・・・
玄関脇に食券販売機があったりする。
とりあえず注文したのはオーソドックスに味噌ラーメン880円。
古民家をそのままラーメン屋として営業している店内。
いや~こういう雰囲気でラーメンをすするのも楽しみだわ。
さてさて、やってきましたよ味噌ラーメン。
チャーシューにキクラゲ、ミンチ肉におろし生姜、もやしにたまねぎがトッピングされた濃厚なのに後味さっぱりなスープ。
その味を例えるなら大阪古潭ラーメンに近い。
ガツンと味噌味の古潭よりもこちら方がややマイルドな感じ。
旨い!この記事を書いている今でもまた食べたい。
古民家の雰囲気もいいじゃないか。
これはおすすめだわ。
ってことで今日はこれまで。
ではでは。