暮らしの顛末(くまくまコアラ)

50代サラリーマン、趣味は1人旅、バイクツーリング、写真撮影、温泉、銭湯巡り。 古い町並みが好きで歴史を感じる関西の各所をブログで紹介しています Canon EOS RとRICOH GR IIIを愛用して観光地巡りやら旅行、アウトドアで風景写真やらを撮っているミニマリストのブログ。 愛車は1号機DAHONのRoute。2号機Kawasaki Versys-X250。3号機TOYOTA のプリウス

国宝 十一面観音菩薩立像を見に奈良県の聖林寺へ。

さてさて、今日は国宝 十一面観音菩薩立像のお話。
天平時代の最高傑作と言われる十一面観音菩薩立像。
木心乾漆造りで像高209センチ。
今回その実物を見てきたのだが、長い手脚、力強くもしなやかな体躯。
その存在感と美しさに唾をのんだ。

明治時代に来日し、日本美術の価値を世界に広め、文化財保護に尽力したアメリカ人哲学者・美術史家のアーネスト・フェノロサも魅了され、指先の微妙な表現など、ミロのヴィーナスとも比較される。

こちらの十一面観音菩薩立像はフェノロサによって秘仏が開帳された。

 

日本美術を救った恩人と言われるアーネスト・フェノロサ。
フェノロサのエピソードとして有名なのが法隆寺夢殿の救世観音像。

法隆寺夢殿の厨子は200年間、扉が開かれた事がない秘仏であった。
フェノロサは明治政府から許可証をもらい受け、僧侶に法隆寺夢殿の厨子を開けるように要請。

僧侶は扉を開けると地震などの大災害が起こると拒否。
フェノロサは持ちうる熱量をすべて僧侶にぶつけて説得。
扉は開かれ、約500mほどの布で包まれていた秘仏をといてみると・・・
さも美しい救世観音像が現われた。

明治時代、廃仏毀釈で多くの仏像、仏画が破壊される流れの中、フェノロサはその美術的価値はギリシャ、ローマ美術に匹敵すると提唱。
数多くの仏像の保存に貢献した。

特にフェノロサが好んだのは奈良時代初期の天平仏だったそうだ。

 

さて、話が長くなったが、国宝 十一面観音菩薩立像を実際に見るため、奈良県桜井市にある聖林寺へとやって来た。

大化の改新で有名な談山神社がある多武峰の麓。
こんな場所に?
と思えるほど、周囲には住宅が沢山ある。

 

山の麓に立派な石垣が組まれてある。

 

こちらが聖林寺。
奈良時代、談山神社の別院として藤原鎌足の長男が建てたとされている。

 

山門をくぐるとすぐに本堂。
国宝が収めてあるお寺にしてやや小さい印象。
国の重要文化財ならいざしらず。
国宝ともなればその取扱いは別格のはず。

ともかく拝観料600円と駐車料300円を払って中に入る。

 

本堂は撮影禁止なので撮影OKの場所から。
ちなみに本堂には大きな子安延命地蔵菩薩が祀られている。

 

こちらがそもそも十一面観音菩薩立像が祀られていた厨子らしい。
今は西陣織で制作した十一面観音菩薩立像が祀られている。

 

ちなみにこの厨子はフェノロサが考案した可動式の厨子なんだとか。
昭和34年まではこの厨子に国宝 十一面観音菩薩立像が祀られていた。

 

さて、本堂を抜けると回廊が見えてくる。

 

この階段を上が観音堂。
国宝 十一面観音菩薩立像の実物が祀られている。

 

さぁこの頑丈な扉の向こうがに国宝が・・・
しかし、撮影はここまで。
この中は撮影禁止。

ちなみにこの中は別世界。
いきなり国立美術館かと思うほど立派なお堂。

2022年に改修工事を終えて綺麗になったそうだ。
クラウドファンディングや寄付を募って大地震でも耐えうるお堂へと変わった。

いやいやいきなり、扉を開いたら想像と違う空間でびっくりした。
十一面観音菩薩立像は360度、ぐるりと鑑賞ができるようになってあった。

 

いやいや実物を見るとやはりオーラがあるよね。
美術館で見るよりも存在感が違って見えた。

お土産のグッズが豊富なのもいいよね。
こういうの眺めるだけでもたのしいけど、ついついせっかくだからと買ってしまう。

 

ってことで国宝 十一面観音菩薩立像のお話でしたとさ。
ではでは。

 

 

 

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