さてさて、今日は前から気になっていた奈良県のお蕎麦屋さんへ。
奈良公園がある奈良市の中心地から少し外れて、奈良市の南のはずれ、唐招提寺と薬師寺の間を結ぶ下町感が漂う通り。
昔ながらの食事処が点々と並び観光地風情がほのかに残る通りにあるが蕎麦切り よしむら。
お店の前を通るたびに道路際までお客さんが並んでいる光景を見ていつかは食べにこようと思っていたんだな。
で、時刻は11時開店の5分前。
すでに1組のお客さんが待っていたがこの調子だとスムーズにお店に入れそうだわ。
とりあえずセットメニューの確認をば。
もちろんざるそばをメインに考えているのだが・・・
ざるはもちろん食べたいしかけも食べてみたいなぁ~。
なんて思っていると、さっそく店内へと案内された。
案内されたのはお1人様なのでカウンター席。
カウンター席に座ると「お昼せっと!だよ!」とドドンとアピールがあったものだからか、いやいや私はそうは単純には行かぬのだよ。
ざるとかけの両方を注文しようかと考えあぐねていたところに・・・
「ご注文はお決まりですか?」
っと来たもんだから。
「お昼セットでお願いします!」
って元気に答えていた。
まず初めに運ばれてきたのは胡麻豆腐。
箸を通すとなんともなめらかなこと。
もっちりとした食感に濃厚な胡麻の風味、鼻から抜けるわさびのアクセントが食欲をすする。
続いてカウンターに運ばれてきたのは押し寿司とかき揚げにかぼちゃの揚げ物。
で、かき揚げの裏に隠れていたのがそばがきを揚げたもの。
濃厚なそばつゆでいただく。
これがまた外はカラッと、中はねっとりとしていて他店では食べれない面白い食感。
かき揚げとかぼちゃはお塩でいただく。
油の重みはなく、さっぱりとしていてかき揚げの下味をしっかりと感じる。
押し寿司のゆずの風味もまたアクセントして口の中に余韻が残る。
で、いよいよメインのざるそば。
細切りの十割蕎麦とのことで、まずはお塩でいただく。
ツルっとした歯ざわりに細切りならではの歯ごたえを感じるコシ。
鼻から抜ける蕎麦の風味。
さっぱりとした後味。
なんともこりゃ美味いなぁ。
このワサビがまた美味い。
新鮮で、マイルドに鼻に抜ける爽快感。
そばつゆが辛口なのもまたいい。
濃い辛口のそばつゆなのでつゆの量がやや少なめなんだけど、おいつゆが出来るように別の器でそばつゆが運ばれてくる。
さて、最後は蕎麦湯。
蓋を開けて蕎麦湯の色を見てみると・・・
この色合いはきっと私好みのそば粉を混ぜたドロドロ系のそば湯かなぁ。
なんて思って注いでみると・・・
なんと以外にもサラサラとしており、おかいさんのようなねっとり感はない。
しかしながらパンチのある辛口のそばつゆにはこの方がいいのかもしれない。
何度も蕎麦湯を足してゴクリゴクリといただく。
なるほど、こりゃ人気店なのも分かるなぁ。
奈良市の生活県内でこれだけのお蕎麦が食べれるんだもの。
美味い蕎麦を求めて峠を越えて山の向こうまでってそうそう行けないものなぁ。
店内の佇まいも落ち着いていていい感じ。
ってことで今日はこれまで。
ではでは。